自宅売却で大失敗した老夫婦の後悔理由

2024/02/03

★年金・老後の話

持ち家を売却することに

ある夫婦が、郊外に一軒家を持っている。
ご主人が、仕事を辞めてから何年か経っていた。
すでに子供達は、皆家を出て別の場所に住んでいる。

そろそろ家を売って、もっと便利な場所に引っ越そう。
今住んでいるところは、車がなければ移動できない場所た。
バスもあるけど、とても交通の便がいいわけではない。
それで、長年住んだ自宅を売却することにした。
家が売れてから、新しいマンションを買おうと計画していたが。
車を早々に売ってしまったし。
すぐにでも、便利な場所に引っ越したい。

それで、不動産屋に持ち家の売却をお願いした。
買った時の価格は高かった。
もう随分昔の話だが。
庭の手入れはきちんとしてたし、家の中も大切に使っては、修理もこまめにやっていた。

売却を頼んでから、早々に一組の若い夫婦が見学にやってきた。
子供が生まれるから、一軒家を探しているとのこと。
親に協力してもらっても、金額には上限がある。

買い手の希望金額で断る

不動産屋さんから連絡が来て、その若い夫婦の希望価格を聞いたが。
ご主人は「とんでもない、そんな安い金額では売るつもりはない」と断った。
買った時の値段と、かけ離れていると。
大切に住んできた我が家、子供達を一人前に育てた家だ。


しかしそれから何年も経ち、見学者はいたが買いたいと言う人はいなかった。
場所とか、築年数とか、部屋数とか、金額とかね。
やはり郊外で、そう便利な場所ではない。

その間も、維持費は発生し続ける。
部屋がカビないように風通しが必要で、管理会社に頼んで毎月点検をしてもらう。
雨漏りはしてないか。
庭の草取りや手入れも必要だ。
住んでいないのに、固定資産税も毎年払い続けている。

ご主人の後悔は大きい

ふと、ご主人は考える。
あの時、あの若い夫婦に売っていれば。
今頃は維持費や固定資産税の心配もせずに、相応の売却金が入っていたのになと。

その後は不動産屋さんから勧められて、価格を下げては売却していたが。
なかなか売れない、とにかく早く売りたい。
住んでいなければ、建物は痛んでくる、管理会社に払うお金もかかる。

買い手にとっては、以前住んでた人が家にどんな思い入れがあるとか。
どんなに大切に住んでいたとか、エピソードは関係ない。
一生懸命に働き家を建て、子供を一人前に育てたってそれはどうでもいい話。
金額が一番の気になるところ。

マンション住まいをし、快適な生活を送っていたが。
まだ持ち家が売れないことが、ストレスとなっていた。
あの時に欲を出さず、若い夫婦に売っていれば。
子供ができるから、家を探していると言っていたなと。
折にふれ思い出す。

チャンスは一度と考えるべし

タイミングってありますね。
チャンスも一度、次はいったいいつになるか。
持ち家が財産になってるどころか、今は金を食う持ち物だ。

価格はどんどん下げているが、外壁は劣化し、外装を修繕するのもためらわれる。
価格を下げ続ければ、もし売れなくても不動産屋が買うだろう。
あとで、更地にして売るか、その土地に家を2軒建てて新築の建売住宅にするか。

チャンスはなかなかこない、欲や自己都合ばかりを前面に出すと、判断を間違えることもある。
ただ、その後は希望の金額で売れたかもしれないが。
家よりも、土地の価値だから。
マンションは、立地場所の価値だし。

売却看板を出した途端に売れた

古くても人気の場所であれば、すぐに買い手は見つかる。
近所の二階建ての一軒家、売却の看板を見たが、次の日には看板がなかった。
すでに売れてた、早っ。
場所が良かったから。

広い庭のある家だったのに、すぐに更地になって、三軒の建売住宅に変身してた。
みごとに隙間もないほど、びっちり三軒建ってました。
そしてすぐに、三軒とも売れてましたね。

元は、庭のある素敵なお宅だったのに。
不動産屋が、即金で買ったと思う。
買った時の値段とか思い入れがあるとか、関係ないのよ。

大好きなフルーツケーキ

では、楽しい1日を♪
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